일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

だけは確実である。洗濯屋の伜か駈出しの弁護士か何方かだったのだろう。

テレサ・ドルニヤックという田舎娘に、二十一歳の誕生日が来た。テレサは、仏蘭西の農村の習慣に従って、女の方から結婚の相手を求めて近村を物色し始めた。テレサの生家は、貧困を極めた小作農で、テレサも木靴を引き擦って村の洗濯屋へ洗濯女に通っている身の上だから、嫁に行くにしても持参金というものがすこしもない。そして今でもその傾向は多分にあるが、一体仏蘭西の下層の女は、持参金無しでは仲々結婚が困難なのである。が、後年巴里グランダルメ街の女王ウンベルト夫人として名を成す位いの女だ。歴史あって以来の驚倒的大詐欺師の面影は、早くもこのテレサ・ドルニヤックの少女時代に色濃く現れていた。

こういう種類の女性の人生冒険家は、多く何か一つだけでも人に秀でた方面を備えているのが普通だ。例えば稀に見る美人だとか、素晴らしく機智に富んでいるとか男性という男性を魅惑して止まない酷烈な性美を発散しているとか、兎に角何かの武器を有しているものだが、ここに不思議なことには、このテレサ・ドルニヤック後のウンベルト夫人は、何一つとしてそういう「長所」