일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

「何うしたんだ。お前、家はないのか」

彼は少年の肩を掴んで荒々しく揺すぶりながら、顔はにやにや笑っていた。この、本篇の主人公、ハノウヴァ市の肉屋フリッツ・ハアルマン―― Fritz Haarmann ――は、まず何よりも先に稀代の男色漢だったのだ。

Saxony の Hanover 市から、ライプツィヒの方へ少し南下した所に Weetzer という小都会がある。Friedel Rothe は、このウィイツェル町のピアノ調律師ラインハルト・ロッテの息子だった。其の珍らしい美貌が禍して、性来少からず不良性を帯びていたかも知れないが、この十二歳の少年の性格を破壊したのは、矢張りあの大戦だった。町の壮青年は全部出征する。フリイデルの父親もその一人だ。戦争という国家興亡の非常時に際して、日常の徳律は些少しか云為されない。フリイデルは何時しか不良少年の群に投じて、ハノウヴァを中心に放浪生活を続けていた。ハノウヴァは、地図で見ても判る通り、伯林、ハンブルグ、ブレイメン、ドュッセルドルフ、ケルン、フランクフルト、ライプツィヒ等、四通八達の鉄道線路が網の目のように集まっている中点である。