후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
事実また、このハアルマンは、勿論刑事ではなかったが、その下働きのような格で、警察の仕事を手伝ってもいた。所謂民間探偵――囮鳩――というやつで、鳥渡妙な話しだが、これは後で説明する。が、日本で言えば、丁度江戸時代の岡っ引きに相当する役柄だから、好い事にして、署の者だ位い言ったに相違ない。相手は、幾ら不良でも十二の子供である。許されないと知って、顫え上っている美少年を急き立てて、肚に一物あるハアルマンは変態的な情炎を燃やし乍ら停車場を出た。その、二人伴れ立って停車場を出る所を、同じ不良で放浪仲間の猶太人の少年エリヒ・ホルトハウゼンが見ていたのだが、ハアルマンは気が付かない。
その儘ツエラルストラッセの店の二階へフリイデルを連れ帰って、其の夜は美食と煖い寝床を与えて休養させた後、翌朝少年に暴行を加えようとすると――以下は一九二四年七月三十日以後の公判廷に於ける犯人ハアルマンの得々たる陳述である――既に年長の悪友に依ってそういう事を知っていたらしいフリイデル少年は、恐怖困迷等の色なく、却って薄化粧までして大いにハアルマンの意を迎え、その都度彼の慾望を満足せしめたとある。