후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
これは片時も早く家路に帰った方が無事だとの考えを起しました。しかしながら、遠くもあらぬお代官陣屋の方まで帰るには、これから、また幾度も改められ調べられることであろうと聞かされて、飛んだ迷惑なことだと、一同は苦笑いをしながら、またも例の靄の中を泳ぐようにしてその場を歩き出しました。
彼等はこうして無事に、それぞれの家へ帰るには帰ったけれども、帰って見ると家の方の騒ぎはまた一層であります。
彼等の父兄というのは、牢屋に関係を持ったお組屋敷の者が多かったから、帰って聞くとその騒ぎは容易なものではありません。
破牢は一番二番の室で、逃げ出したものは一番室で二人、二番室で八人、都合十人ということです。その計画はズット前から企まれていて、両室共に牢の格子が鋭利なる鋸の類で挽き切られていたのを、飯粒で塗りつぶして隠しておいたということ。そうしておいて今夜のような靄の深い晩を待っていたらしいということ。その首謀者は予て東北の方からこの甲州へ入り込んで、甲州の地勢を探っていたために囚われた二人の怪しい浪士であって、それに力を添えて、刃物を供給したりなんぞしたのは、近ごろ入った贋金使いの男であるということ。