일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠4

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면

아오조라 문고

狂人走れば不狂人もまた走るというのが、この晩の甲府の町の巷の有様でありました。段々の襟のかかった筒袖を一枚素肌に着たばかりで、不死身であるべく思わるる米友はまた、寒さの感覚にも欠けているべく見受けられます。

「やっしし、やっしし」

米友はこういう掛け声をして極めて威勢よく駈け出して行きました。どこへ行くのだかその見当はつかないながら、その口ぶりによって見れば、いま破牢のあったことを彼は心得ているのであります。

こうして駈けて行く米友が、途中で不意に、

「あ、あ、あぶねえ!」

と言って、弁慶が七戻りをするように後ろへ退って、肩に担いだ棒を斜めに構えて立ちはだかったのは、奇妙であります。

もちろん、そんなような晩でありましたから、先に何の敵が現われて、何のために米友が不意に立ちどまったのだかわかりません。ただ立ちどまって棒を構えた米友の権幕を見ると、それは冗談でないことがわかるのであります。

担いだ時は棒であるけれども、構えた時は槍でありました。宇治山田の米友はこの時、冗談でなく槍をとって、それを中段に構えて待の位に附けたのは、正格にしてまさに堂に入れるものであります。