일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ていそうもんどう

貞操問答

菊池 寛

菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면

아오조라 문고

四

美沢をアッと云う間に美和子に取られてしまったことも、考えれば今までの新子の生涯にいく度かあったことと、大した相違はなかったのである。

綺麗な着物は、姉圭子に、新子はいつも、そのお古を、大きい方のお菓子は、それは、いつでも妹の美和子にあたえられるにきまっていた。幼い時代が過ぎて、大きいお菓子が、愛人になって、それを妹に渡してやっただけのことである。それっきりの話である。こうした我慢には、好い加減馴らされている新子であった。東京下町の小学生が唄いはやす(真中まぐそ、はさんですてろ)と、いうのが、南條家の新子の場合なのである。姉は年上なるがゆえに威張り、妹は年下なるが故に甘やかされる。

とは云え、美沢に対しては、よい気持はしなかった。余りにも、たやすく見替えられたわれとわが身が憐れまれ、その打撃に無神経になるまでには、相当長い時日がかかると、覚悟しなければならなかった。覚悟の土台を築くために、自分で自分の傷を癒すために、新子はいよいよ決心した。

もう母にも相談しなかった。新子は、簡単に、前川氏へ、

先日は失礼致しました。帰宅致しまして、いろいろと、思案致しました。