후리가나로 읽는 일본 고전
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くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
吉川 英治의 黒田如水(くろだじょすい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,639자 · 325화면
と、むしろ官兵衛の言を、不満とするような語気で、それの完全を力説した。
「いや、きのうまでは、それでよかったのですが、摂津一円も、毛利方に組した今日においては、大きな破れを生じています」
「はて? ……左様かの」
「お気づき遊ばさないのは無理もありません。この官兵衛は播州の生れなればこそ、初めて気がついたほどの間道です。――それは淡河の南約一里ほど先に見える丹生山の切所。あれは播摂の二国に境し、道らしい道もありませんが、あれを越えれば、摂津の物資を三木に輸送し三木の城兵が摂津へ通うことも、さして至難ではございませぬ」
「摂津の荒木が寝返った今日では、すでにそこには一塁を新たに築いて、三木か摂津かいずれかの兵を籠め、また輸送路も切り拓いているに違いありません。何とか、お味方においても、それへ手段を考えないことには、いかに三木の三道を塞いでも、毛利の兵糧船は摂津の花隈あたりから兵糧を上げて、丹羽を越え、淡河を経、その方面から難なく城中へ物を送り入れるでしょう」
この献言は秀吉を心から感謝させた。ましてや官兵衛は今、苦境中の苦境に悩み、更に一歩、死を期す以上の苦しい所へ赴こうとしている寸前である。