후리가나로 읽는 일본 고전
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くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
吉川 英治의 黒田如水(くろだじょすい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,639자 · 325화면
五
「どこか。――獄屋は」
「官兵衛様のいるところは」
駆け分れた黒田武士たちは、ほとんど、それを的確につきとめ得ることの至難にみな長嘆した。奔命につかれ、気はいよいよあせるのみだった。
あせればあせるほど、かえって目標を失いやすいと沈着を努めながらも、満城の焔を見ては気が気でない。火焔は時を仮借していない。一歩を誤らんか、せっかくそこを捜しあてても、あとのまつりとなることは知れている。狂奔せずにはいられなかった。
「久左衛門、知れたか」
栗山善助と母里太兵衛のふたりが、櫓下附近で出会いがしらに訊ねた。衣笠久左衛門は渇いた声をして、
「まだ、まだ。……各※(二の字点、1-2-22)には」
と、問い返した。
「いや。こちらもまだ見当がつかぬ」
「どこぞで、池は見ないか。藤棚のある池を」
「その池を、余り目あてにし過ぎたため、ほかの曲輪の池を見て手間どったのだ。北曲輪はこの辺らしい。櫓はそこだし」
「池を探そう。建物ではわからぬ」
松林のあいだを、下へ向って駆け下りた。落葉松もそこらの灌木もみな煙をあげていた。
「――やっ。女らしいが」
栗山善助は勢いよく躓いた後、その足にかけたものを振り向いた。