후리가나로 읽는 일본 고전
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くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
吉川 英治의 黒田如水(くろだじょすい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,639자 · 325화면
二
「……そうそう、明石へも立ち寄ろう。船でならば、あそこの浦から乗ってもよい」
道中の危険よりは、多くをそういう楽しみに頭をつかった。海路といえ陸路といえ、毛利家の兵力や三好党の密偵のいない所は寸土もないくらいだから、危険と思えば限りもなく危険だったが、分別者のようでも、やはり官兵衛は三十になったばかりの男だった。この使命を持った身には、そんな事など顧みていられぬほど大きな希望と、楽しみばかりが胸に醸されていた。
ふと、明石の浦の一庵をいま思い出したのは、そこに幼少のときから好きで好きでたまらないおじいさんが住んでいるからだった。名は明石正風といって、彼とは血も濃い、母方の祖父にあたる人である。
もともと彼の母は、近衛家の縁すじの人の娘であった。その父たりし明石正風も、そうした縁故から、近衛家に出入りし、近衛家の父子に、歌道の相手をしていたが、世が騒がしくなってから、明石の海辺に一庵をむすび、別号を宗和、または隠月翁などと称して、漁師の子たちに、手習いを教え、自らは独り余生を名利の外に楽しんでいた。
二
官兵衛の為人は小さい時から愛されたそのおじい様の薫育によるところが多かったのである。