후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
午後自動車でツインコタの家を出て、夜更けか朝早く帰って来る。カルマン婆さんは、興味の中心になっている神秘境に寝泊して来たのだから、自然ゴシップ好きな人間が集まって、悲しみに強打されたキスへの同情に以前からの好奇心も加わり、色んなことを訊き出そうとする。お婆さんは一躍花形役者になった気で大得意だ。大いに饒舌った。そのうちにこんなことを言った。
「お前さん達は何も知らないだろうけれど、あたしゃこれで、あの家は隅から隅まで見て来たんだよ。二階の一間に、逃げた奥さんの着物や何かが大事に飾ってあってね、何んなことがあっても、其の室へは這入っちゃいけないと言われていたんだけれど、そんなこと言われると、なお這入ってみたいやね。旦那が眠っている隙に、こっそり忍び込んで見て来てやったよ。その部屋には何のこともないがね、向うにもう一つ隠れ座敷があって戸が締まっているのさ。鍵穴から覗いてみたら、正面の壁のところに、大きな錻力の桶が五つ並べて置いてありましたよ。何が這入っているんだろうねえ――」
「桶って、お婆さん、そんなに大きな桶かい――」
「ああ、両手で一抱えもありそうな――何が這入っているんだろうね」