일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

紳士階級は女の腰へ手を廻して舞踏室の床を辷りながら、タキシイドの膝にちょっぴり落ちた葉巻の灰を気にしている。或いは赤い太い頚を甲板椅子の毛布に包んで、旅行秘書が刻々無電室から報告して来る株の上下によって大西洋上からウォウル街に売った買ったの指命を発している――。

その時、「地獄」の釜前では、海の野獣と言われる火夫や石炭夫達が、筋肉を資本に、火の出るような激しい労働だ。彼らが甲板に現れて一等船客の眼にでも触れようものなら、女たちは眉をひそめ、紳士連は眼ざわりとして船長を難詰するだろう。これが謂わゆる社会生活の正規の常態なら、その規約は、いま完全に逆転されたのだ。Every body for himself ――こうなると、ライタアやゴルフ・クラブ――尤も当時まだライタアはなかったが――より他重い物一つ持ったことのない紳士連中と、四六時中生命を的の仕事をしている水火夫達と、何方が沈着に、どっちが英雄的に、そして何方が生き抜く力を有っていたか。若しここに冷静な女性があって、この場合の「紳士」と「野獣」を比較したなら、果して何方がより強く、より美しく、より頼母しく見えたことだろう。