후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと、いやにはっきりしていて、幼児のように単純な南亜細亜の女である。何うしてもホルトンのところへ帰るのは嫌だ。自分はここにいるんだと言い出した。言い出したといっても、言葉は判らないのだから、まるで駄々っ児のように家具やドアに獅噛みついて、一生懸命離れまいとするのだ。
これには人々も苦笑の顔を見合わせて、
「矢張りいいところは解るとみえますな」
「価値判断はあるらしいね」
「何ですかいじらしいようですわね」ウオロウル夫人も口を出して、「人見知りをしなくて、可愛かないこと? こんなに居たがるんですもの。しばらく置いてみましょうか。あたくしが面倒をみますわ」
ということになって、ウオロウル氏自身も多分に興味を感じていたところだから、女はそのままノウル園に逗留することになる。居据わりのお客さまだ。これからウオロウル夫人が手塩にかけて追いおい了解を深め、身許を明らかにして、出来ることなら英吉利風の貴婦人にまで教育してみようというのだ。そこで夫人は、アマチュア人類学者といった格で、真面目な研究的態度で女を観察し出した。
夫人は先ず紙とペンをとって自分の名前を書いて見せたのち女にペンを渡し、同じように姓名を書かせてみようとした。