후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
「お父さん、あのシュナイダア事件の犯人のことですがねえ。不思議なことから、私に、若しやと思う当りがあるんです――」
低声だったが、二人の頭の上の足場に居て、ふと此の声に聞き耳を立てた者があった。シェルドン・S・ロビンスン―― Sheldon S. Robinson ――と言って、マウント・モウリス町の大工である。高い所へ上って何気なく仕事をしていたのだが、飛び込んできたロスリッジ青年の慌しい様子に、鳥渡其方へ注意が行った拍子に、この容易ならぬ言葉が聞えて来たのだ。じっとロスリッジの話しに耳を傾けていたが、軈て其の終るのを待って、ロビンスンはそろそろと足場から降りて来た。そして、道具を捨てて、何処へとも言わずに仕事場から姿を消したのだった。
ロスリッジの相談を受けた父親は、初めの内は好い加減に聞き流していたが、息子の態度が余り真剣なので、それならばと、兎に角オウオソ町の警察へ同行して、嗤われるのを覚悟の上で一応その夢物語を届けて置こう――苦笑した父親が、ロスリッジと同車してオウオソへ引っ返そうとドライヴし出した時、一方は、立ち聞きしたシェルドン・ロビンスンである。