후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
被害者は、ロウラ・ビイル夫人―― Mrs. Laura E. Beale ――という、矢張り六十三歳の老婆で、それも「貸間あり」の札を出して、犯人はそれを見て這入って来たのだ。クララ殺しで、加州中が大騒ぎをしている最中に、全く符節を合するような同一事件が再発したのだから、加州民の恐怖と激昂は頂点に達して、なかには、狼狽てて貸間札を引っ込める家さえ出て来た。この時も、死因は扼殺、顕著な暴行の跡があり、ビイル方の真向いの家の主婦が、犯人らしい男が貸間札を指さして何か言いながらビイル夫人に招じ入れられるところを見たというだけで、それも、何ら役に立つ程度の証言ではなかった。ふたたび、警察の前には真っ黒な壁があるだけだった。ただ、この二つの事件が、同じ変態者の仕業であることだけは、疑いを入れなかった。謎の犯人は、すでに全米の新聞によって「闇黒の絞殺者」という名を附せられ、いたるところでセンセイショナルに扱われていた。
亜米利加の新聞王ハアストの言葉に、新聞雑誌其の他の刊行物に市場価値を持たせようとすれば、それは「犯罪と肌着」を大々的に取りあつかうに限るというのがある。