후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
この、犯罪は解っているが、「肌着」は何を寓意するのかと言うと、これは、いわゆるエロティシズムの要素と、「好ましくない私事」つまり醜聞の意味だ。ハアストはこの「犯罪と肌着」を社会記事編輯の標語にしているので、如何にもハアストらしい、赤新聞的な態度だが、しかし、現代ジャアナリズムの要諦を最も端的に掴み出している点で考えさせられるものがあると思う。とにかくこういうハアスト系新聞が尨大な読者群を擁している亜米利加のことだ。この「闇黒の扼殺者」の記事は今言った社是にも持ってこいなので、そら来たと許り弥が上にも驚異と好奇心を唆るように、ハアスト系を先頭に盛んに書き立てたものである。
三月余りは何事もなかった。が、六月十日である。又もや桑港で同じ犯罪が繰り返された。Mrs. Lillian St. Mary という、不思議なことには、三度び六十三歳になる老婆が、自宅の窓へ例の「貸間あり」を出しているところへ、「彼」――この「彼」が何者であるかは後で捕まって判る――が訪ねて来て、その部屋を見たいと申込んだ。後刻、小綺麗なリリアン・聖メリイ夫人の絞殺体は、猛虐な暴行の痕跡とともに、階上の一室の寝台の下から発見されたのである。