후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
鉤が割りに低いところにあり、綱が長いので、普通なら身長が届いて縊死の目的は達せられないのである。
「驚きましたな」モウパア氏に随いて来ていた刑事の一人が、感心して言った。「意思の強いやつですな。苦しくなると、この、足を縛ってある布ぐらい引き千切って立ってしまいそうなものですがね」
ある筈のダイヤモンドが自殺者のポケットからも荷物からも、一つも現れなかった。検屍した医師も、モウパア警部と同意見で、自殺というほか何ら説明のしようがない。これはこれで英国人の不思議な自殺として片附けられたのだった。
二週間経った。テイラア事件は、忘れられかけて来た。すると、今度は仏蘭西人で、女将セレスティンの知りあいのカルヴァルという男が、やはりこの三階の十四号室で、同じ状況の下に自殺して大騒ぎになった。十四号室には、その二日前から、ブリュッセルの宝石屋ヴァルダン氏というのが泊っている。勿論テイラア自殺事件のことは、ヴァルダンの耳へ入れないように注意していたのだが、その朝テイラアが、自殺した時泊り合わせていた白耳義人――ヴァルダンと同国人――が投宿して、その男の口から、二週間前の十四号室の悲劇がヴァルダンに知れてしまった。