일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

この若者なら、自殺室の怪と闘って、その正体を究め、立派に生きて出て来るだろうと折紙が附けられた訳だ。尚一層念を入れて、その日のうちに十四号室に、警察との直通電話が急設された。必要があれば、一瞬にしてモウパア警部を呼ぶようにというのだ。交換の方にも厳命が下って、単に受話器を持上げただけで、直ちに警部の卓上電話と接続され、消魂しい鈴の音が鳴り響こうという趣向である。電話が来次第、警部はおっ取り刀でホテルへ駈けつける約束だ。もしモウパア警部が不在なら、居合わせた刑事連が、それっと繰り出す手筈まで定った。騒ぎが大きいので、リカルド・ガリバルジ君は微苦笑を洩らして、

「そんなにして戴くには及びませんよ。大丈夫です。私は一つ大体見当のついていることがあるんです。この私が自殺する?――そんな心配は毛頭ありませんから、安心して、解決がつくまで十四号室に置いて下さい。マダム・セレスティンのお礼と、新聞社の呈供している賞金とで、私は私のジョルジェットと結婚して幸福になる心算です。その金を得るために、考えついたことなのです。それに、私には或る確固した推理が立っているので、かくして実地探究を思い立ったのですから、必ず近いうちに、自殺室の不思議を不思議でなく、あなた方の前に説明して御覧に入れましょう」