후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
私のほうはもう少し御厄介になってるつもりだったんですが、急にその師匠が北陸道のほうへ行っておしまいなさることになって。もっとも独りぼっちで水主町の醤油屋さんの離れを借りておいでなさるんだから、いつどこなえてお出でなさろうとそれは暢気なものですが、お前にはもうなにも教えることがないから俺は別れる。この名古屋でもう少し働いていて、いい時期に勝手に江戸へ帰れとこうおっしゃって――」
「なんという芸名なんだその師匠は」
待ちきれないように助六が訊ねた。
「東京の柳桜師匠とそっくり同じ字を書く春錦亭柳桜てえ年を老ったお人で」
「なに。春錦亭柳桜……」
サッと助六の顔色が変わった。
「そいつア今松。お前、名題の旅柳桜てえ大名人だ」
名前こそ旅柳桜だが……。
明治の二十年代に、圓朝、燕枝と並び称された人情噺の大家春錦亭柳桜と、拮抗し得る名人だった。
いや、この旅柳桜のほうが経歴も古く、故実にも明るく、芸もはるかに上だった。
しかるに社交に長じていた弟弟子の柳橋のほうが、いつも彼よりいい寄席へ出演しては人気を煽っていた。
それが不平で旅へばかり出ているうち、自分がもらうはずだった柳桜の名前まで、いつの間にかその柳橋に名乗られてしまった。