일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よせ

圓太郎馬車 正岡容寄席小説集

正岡 容

正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면

아오조라 문고

旅行くや

一

旅行くや

一

「江戸にばっかり日が照るけえ、おてんとさまと米の飯ア日本国中ついて廻ってらい」

誰でも土地を売るときには、この台詞を吐くことが御定法、今松もまた、御多分に洩れなかった。

「ダ、誰がこんな東京なんかにおかしくって――」

幸い中看板の春風亭梅朝が、なにか中途半端な一座をこしらえて東海道筋へ巡業に出かけるという。進んで今松は一座へ加えてもらった。

藤沢を振り出しに、小田原、三島、沼津、静岡と――。

生まれて初めての旅興行はおもしろかった。

四、五日の旅おもしろき青田かな。この句の心持ちそっくりで、佗びしさよりも愉しさのほうがまず先へ立った。

心に痛いお艶との思いでの街々。

それらを見ないですむことも、この愉しさへ拍車を掛けていたかもしれない。

やがて夏が終わりかけて見附から浜松へ。

そのとき梅朝のところへ、蔵前の大師匠と謳われた三代目柳枝の大法会をするため、一門揃って法事に列りたいから、ぜひ至急帰って来いと新しく四代目を襲いだ今度の柳枝から手紙が届いた。

「じゃ俺は帰るけれど、皆はどうする」

気の毒そうに人の好い梅朝は訊ねた。

「帰りましょう私も」