후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
その中には火打道具も用心してありました。
果してその犬はムクであります。
ほどなく宇治山田の米友とムク犬とは、嬉し欣んでその場を駈け出しました。
しかし、例の靄は少しも霽れる模様はなくて、いよいよ深くなってゆきそうであります。その靄の中で、あっちでもこっちでも、破牢、破牢、という声が聞えるのでありました。
今や、米友にあってはそれらの声は問題でなくなりました。辻斬も牢破りも今はさして米友の注意を惹くことがなく、ただムクの導くところに向って一散に走るのみでありました。
ムクの導くところ――そこにはお君がいなければならないのであります。
町筋はどうで、道中をどう廻ったか、米友はトンと記憶がありません。米友にあっては、ただムクを信じてトットと駈けて行くばかりであります。
「ムクやい、どうした」
暫くして米友は足を止めました。それは今まで先に立って走っていたムク犬が、急にあるところで立ち止まったからであります。
立ち止まったムク犬は、しきりに地を嗅ぎはじめました。地を嗅いでいたが何と思ったのか、真直ぐに行くべきはずの道を横の方へと鼻先を持っていくのであります。