후리가나로 읽는 일본 고전
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
賀川 豊彦의 空中征服(くうちゅうせいふく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,687자 · 215화면
五九 蟹の孤独
真の共産は与えることに始まるのです。私は彼が私たちに属すると思えばこそ、私の宅へご案内するのです」
市長は〈めだか〉の言うことに感心してしまった。で、彼は〈めだか〉の家に行きたいと思うた。土曜日の午食を喫うたきり、何にも食うておらないので腹も減った。
しかし、〈めだか〉の家に行きたいと言えば、それこそ大騒動が起ると思ったから黙っていた。
鰌はしびりを切らせて、
「ご馳走はもう冷えてしまいます。お客さんもぼつぼつ帰って行くようです。どうか早くお出で下さい」
蟹は、大声で怒鳴った。
「いけない、彼の私有を許さない! 優種はすべて公有である。……お前たちはみな帰って行け! 己は共産主義の保護者である。俺一人が、彼を保護する……己は彼を安全地帯に保護するために、俺の穴に連れて帰る」
そう言うて、暴力においては川底第一の蟹は小市長をその大きな爪で挟んで自分の穴まで運んで行ってしまった。
五九 蟹の孤独
挿絵59
「俺は淋しい。俺は淋しい。俺が、おまいに来てもらったのには深い事情があるのじゃ」
蟹は悲しそうな口調でポツリポツリと話しだした。
「世間では、俺がよほど強いように言うけれどもなア。