후리가나로 읽는 일본 고전
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
賀川 豊彦의 空中征服(くうちゅうせいふく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,687자 · 215화면
五〇 煤烟監視人の活動
と変化するために必要なことであると考えられたからである。
五〇 煤烟監視人の活動
挿絵50
「おい、南のなア、メリヤス会社の煙筒から煙が出過ぎとるぜえ」
そう言うて煤煙監視人が、火の見の上から叫ぶと、
「よ――し、今行って来てやる――」
こう叫んで、監視官がその方面に飛んでいく。メリヤス会社の細い煙筒から空を燻べるように煙が出ている。
監督官はつかつかと事務所に入って行き煙筒を指さしながら、
「あれは、この会社の煙筒でしたな」
事務員は何事が起ったかと眼を丸くして、
「そうです、どうかしましたか? 」
「少し煙が多く出過ぎておりますなア」
「少しくらいでしたらやかましく言いたくありませんが、あれではこのあたりの住民の衛生状態に悪いですから、五円の罰金を貰います」
「五円の罰金? 」
「そうです、罰金を貰うことになっております」
「私方では、そんなことを少しも知りません」
「五円の罰金はまだ安いのです。あなた方はあれだけの煤煙を送るために、市民がどれだけ迷惑を蒙っているかご存知ないでしょうが、このために大阪市には年々肺病人が増加し、死ぬ人の数が増しておりますから、市民の公安を思わない人は死刑に処してもよいのですが、この後を戒めるために、このたびだけは初犯五円だけで許しておきます」