일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くうちゅうせいふく

空中征服

賀川 豊彦

賀川 豊彦의 空中征服(くうちゅうせいふく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,687자 · 215화면

아오조라 문고

彼はコークス色の文明に愛想がつきたような気がした。貧民窟には肺病人が非常に多い。夜中には咳する声があちらこちらに聞える。日本全国には毎年十五万人が肺病で倒れるそうであるが、大阪には肺病人がとくに多い理由がよく貧民窟にいるとわかる。金持はみな郊外に逃出すが、逃出そうにも金のない貧民は、煙の中に巻込まれて死んでしまうよりほかに仕方がない。

賀川市長は病中さらに、空中征服の感を昂めた。

賀川市長は少し遠く歩くことが出来るようになったので、久方ぶりに博労町五丁目の毛布問屋恵比寿屋吉兵衛さんの所に遊びに行った。吉兵衛さんとは購買組合の関係で、仲よくしているので、船場の与論を聞こうと思うて出かけたのであった。

吉兵衛さんの店頭に入るや否や、吉兵衛は言うた。

「賀川さん、空中征服をせないきまへんわ。内の松がとうとうやられました」

「どうしたんです」と聞き直すと、

煤煙のために庭の松の木が枯れたということであった。

「では、あなたは、私の空中征服に賛成ですか」と問えば、

「もちろんですよ、賀川さん、誰だってこんな煙を好むものがあるものですか? 」

「ところがね、吉兵衛さん、その煙がよいと言う人があるのです」