후리가나로 읽는 일본 고전
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ていそうもんどう
貞操問答
菊池 寛
菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면
六
しかし、もう新子の心は、定まっていた。
「ご好意はありがとうございます。でも、この先お邪魔致しておりましても、奥さまのご希望どおりになれますかどうですか!」
綾子夫人は、新子の最後の言葉を聞くと、サッと顔色を変えて、肘掛椅子から立ち上ると、
「では、どうぞご自由に。」と切口上だった。
六
新子が出て行くと、夫人は左右の手の中指と母指とを、タッキタッキと交互に鳴らしながら、姿見の前へ歩いて行って、自分の姿や顔をにこやかに眺めながら、香水を耳や喉につけて、心の中で、
(この次は、若い男の家庭教師を雇うことにしよう。女なんか真平だわ)と考えた。
その時、厳格な表情をした準之助氏が、はいって来た。
夫人は、腕かけ椅子に、深々と腰をおろすと、しおらしい表情で良人を見上げた。
「どうしたのだい? 一体、小太郎が綴方の字を間違えて、それで南條先生が……」と、準之助氏のいいかけるのを、夫人は頷きながら、引き取って、
「小太郎が、貴君に何か申し上げましたの? ほんとに、何でもないつまらない、ことなんですの。」
夫人は、笑いながら、ごく自然に良人の片手を握って、
「そう? だって、私も少し驚いているんですよ。