후리가나로 읽는 일본 고전
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ていそうもんどう
貞操問答
菊池 寛
菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면
二
「まあ……そんな心配なんか致しませんわ……心配しているのは、私自身の心ですわ。私、あまりお世話になっていると……」新子は、そこまでいって、食後のマスカットの一粒を、そっととり上げた。
「だから、お互に邪心なく、天空海闊に、お世話になったり、世話をしたりしようじゃありませんか……月も濁らず、水も濁らず……」
「そんなこと出来ませんわ。またいつどんな夕立が来るかも分らないんですもの。」と、新子は恥かしげに微笑した。
二
「はははは。」準之助も、新子のユーモラスないい方に、うちとけて笑いながら、
「だから、お互に、これからどんな夕立にも、一しょに降り込められないよう、気をつければいいと思います。殊に僕は必ず慎みますよ。」と、心に誓うようにいった。
額で、準之助氏の視線を受けながら新子は、だまって味わうように準之助氏の言葉を、聞いていた。
「僕の、前によく友人と行っていたクララという小さい酒場ですが、客がとても多いんですよ。二十三と二十の兄妹が、二人限りで三千円ばかりの資本ではじめたというのですが、この頃なんぞ兄の方は金廻りがよくて、競馬などに行ってるという話……食物商売は確かにうまく行きさえすればいいんですよ。