일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ていそうもんどう

貞操問答

菊池 寛

菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면

아오조라 문고

六

その行き届いた快さに、新子は茫然として立っていた。

六

その時階下から、

「新子さん、二階ですか。」と、久しぶりに聞く、なつかしい準之助の声がした。

「はア。下へ参ります。」いそいそと、思わず声も動作も、弾み上って、親しさと感謝で、明るく相好を崩した新子が、階段をかけ降りて、店の間に立っている準之助の側へ、近々と寄った。

「しばらく。どうです、少しはお気に召しましたか。」

「まあ、こんなに何から何まで、して頂いて……相すみません、軽井沢からは、いつお帰りになりました?」

「四、五日前ですよ。毎日ここへ寄っていたんですが、すっかり仕上ってからと思って、お電話しなかったんです。」

イの一番のお客のように、二人は卓をはさんで、ソファに腰をおろした。準之助は大工に、

「電話は、やっぱり奥の方がいいね。四畳半の上り口の壁にとりつけてもらいたい。」

「へえ――。板だけでも、とりつけておきましょう。」

「まあ、電話まで……」新子は、包みきれぬうれしさで、笑顔でうつむいていた。下手なお礼をいうより、黙っていたかった。(大恩は謝せず)という古語がある。こんなに何から何まで、してもらっては、(ありがとう)などいう言葉を、何百遍くりかえしても足りないと、新子は思った。