후리가나로 읽는 일본 고전
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ていそうもんどう
貞操問答
菊池 寛
菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면
僕、ご費用だけは差しあげておきますから。」
「ええ、それもそうですけれど……じゃ、こうして下さらない。――サエグサだけ、つき合って下さらない。サエグサから、私をローヤルまで、円タクで送って下さって、それから会社へいらしってもいいわ。」
前川は、苦笑しながら、「サエグサは、すぐ前でしょう。」
「ええ、だって厭だわ。私、お姉さまのために、ここへ来て、もう頭なぞ、やってもらう暇がなくなったんですもの。それだのに、私の買物となると、おっぽり出されるなんていやだわ。それに銀座なんか、少しの間だって、独りで歩くの、間がぬけているわ。」前川は、仕方なく肯いて立ち上った。
松屋を出て、電車通りを横ぎり、そこの洋品店の前で、前川はショウウィンドーを見ながら待っていた。美和子は、十分もかかって、自分の好みのハンドバッグを撰み出すと、表で待っている前川のところへ来て、
「ねえ、ハンドバッグと靴とで、お姉さんと一しょに、七十円くらいまではいいでしょう?」
前川は、美和子らしい得手勝手な金額に微苦笑しなら、「どうぞ。」と云った。
愛情と嫉妬
一
その夜は、特別上機嫌の美和子が、若い会社員風の五人連れの席に一人交じって、十二時近くまで唄を歌ったり、卓子と卓子とのわずかな隙で、ダンスをしたり、おしまいには、ハイボールのやり取りをはじめた。