일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ていそうもんどう

貞操問答

菊池 寛

菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면

아오조라 문고

もう、四、五年前から、夫婦らしいことは、年にいく度もないという前川である。それだけに、外に女を作るような良人ではないと、夫人は信じていた。もちろん、夫婦生活は不満であった。夫人は、前川氏を意地悪く、真綿で首を締めるような苛め方をして、つまり精神的にサジズムによって、その不満を癒しているような傾向があった。

南條新子に対して、前川が何となく、好もしい感情を持っているらしかったから、事にかこつけて、暇を出した。二人の間は、それぎりだと思っていたのに、思いがけなく、新子の姉という女からの電話である。姉にまで余計な後援をしているとすれば、新子にはどんな後援をしているか、知れたものではない。その上、気がついてみると、この頃前川の帰り方が、以前よりはずーっと遅くなっている。一昨夜も、自分が歌舞伎から帰ってみると、良人の容子に、自分より、ホンの一足前に帰ったらしいところがあった。

(これは、とんだ大きな尻尾を掴んだかもしれない!)と、夫人は憤りとともに意地の悪い快感を覚えて、何も知らぬらしくあわてて飛んで来る新子の姉を待つ気になったのである。電話の容子では、与しやすいと見て、少し調子を合わせながら、新子のことを洗いざらい、訊き質してやろうと考えたのである。