일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ていそうもんどう

貞操問答

菊池 寛

菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면

아오조라 문고

一

すべては、小ぢんまりとしていたが、季節の飯蛸のように、充実している。階段を上るとき電話が引かれているのも見逃さなかった。

夫人は憤らしさと口惜しさと、良人に対する馬鹿馬鹿しいといった嘲りを覚えるだけで、良人の愛情にのみ生きている妻のように、嫉妬から来る苦痛は少しも感じず、こんなにまで、良人の世話を受けていては、どんなに面詰しようとも、相手はグウの音も出まいと思うと、彼女の心は躍り、眼は輝き、新子が上ってくる二、三分の間も、もどかしいほど、心がはやるのである。

新子は、このまま逃げ出してしまいたいような、激しい衝動を感じて、藁をもつかみたい今の気持には、美和子に勇気づけられたことで、やっと心を落着け、メズーサの首のようにも恐ろしく思える夫人に直面すべく、階段に足をかけた。

階段を上って行く姉の後姿に、さも絶望したような憐れな容子があるので、美和子はいたく心を動かされた。

ぼんやりしているよし子や妙子の側へ行くと、

「貴女達、気にかけないで、お客さんの方よろしくね。レコードをかけて、大いに騒いでいてね。前川さんが来たら……」と、云いさして、小ざかしくも頭をかしげて物思いながら、