후리가나로 읽는 일본 고전
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ていそうもんどう
貞操問答
菊池 寛
菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면
四
「じゃ、あたし行ってお姉さんを代りによこすわ。よく慰めてあげて頂戴ね。お姉さん、随分考え込んでいるわよ。」と、いうとスラリと立ち上って、早くも入口の方へ、二、三間歩み去っていた。
四
風のように、美和子が去ってしまうと、前川は、しばらく味気なさそうに、煙草を吸いつづけた。
世の常の良人ならば、かかる場合には、たまりかねて、飛び出して来た自分の妻の心根にもかなり同情するのであろうが、同棲して以来、十幾年、常に夫人の高慢な意地の悪さに、悩まされる前川は、夫人の人格的な欠点を、洗いざらい見せられたように、眼の前が暗くなり、妻に対して、落莫たる味気なさを感ずるばかりであった。
五分、十分、新子の来るのが、なぜか手間どった。新子が、どんなに、厭がっているだろうということが、分っているだけに、気が気でなかった。
重ねて、何を註文する気にもなれず、卓の上の一輪ざしの、名も知らぬ西洋草花をじっと見ていた。
「お待たせ致しました。」
ハッとして、顔を上げると、急いで化粧したらしく、乱れのないいつもの新子が、それでもやさしく微笑しながら立っていた。
「すみませんでした。」