일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

「結婚」後間もなく、文学女房のグランスが権力を振るい出して、「家庭」に於けるハアルマンはぐうの音も出ない程尻に敷かれている。独逸語で、ねえ、あなた、とか何とかやったのだろうが、ハアルマンはすっかり眼尻を下げて、一も二もなく、うむ、そうか、宜しよしと言った調子――兎に角、可成り愛し愛された仲らしく、珍奇な同棲生活が続いている。

この「妻」のグランスに促されて、ハアルマンは一層、その戦慄すべき犯行を重ねて往ったのだと言う。似た者夫婦、所謂「鬼夫婦」の二人である。店に「柔かい犢の肉」が尠くなると、グランスにやいやい急きつかれるので、ハアルマンは夜停車場へ出掛けて行って少年を捜して来る。「結婚」以後のハアルマンは、実に絶えずグランスによって踊らされたのだ。ここで妙な表現が記録に残っている。一九二四年七月三十一日の公判廷で、ハアルマンが惚気混りに陳述した所に依ると、

「グランスは毎夜寝台で私の脇腹にぐりぐり肘を当て乍ら甘えた声で何か言いました。そうされると不思議に、私は、何事でも彼の欲する通りにしなければならないような気がして来るのです。そして凡べて彼の言うように致しました」