일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

この男の所へテレサは行った。ジュラックが四十万法許りの貯蓄をしていることを、テレサは知っていたのだ。大部分を公債にして自宅に有っていることも調べて来ていた。仏蘭西の百姓等の間には、銀行を信用しないで家の中に財産を隠して置くことは珍らしくない。テレサはジュラックを口説いて、三十万法だけの証券を一日貸して呉れるように頼みこんだ。それを持って早速村へ帰って、フレデリック・ウンベルトの母に見せると、勿論母親はテレサの有と信じて、一も二もなく結婚の承諾が与えられた。

そうして結婚すると直ぐ、テレサは良人のフレデリックに、このからくりの凡てを告白した。フレデリックは一時病人になる程驚いたが、それでも、二人は段々愛し合うようになって、結婚生活は可成り幸福だった。が、結婚と同時に、テレサの心はもう村にはなかった。巴里へ! というのがテレサの野心の第一歩だった。巴里へさえ行けば、自分は機智一つで立派以上に世の中を渡ることが出来る。先ずこの村を出て巴里へ移住しなければならない。巴里の鋪道には利口な人間にだけ見える紙幣の束が山のように転がっているのだ。テレサは斯う言って良人を説いた。