후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
金は、キスは相当持っていたようだ。ツインコタの警察は、色いろの評判を聞くので、ひそかに刑事を尾けて置く。尾行は巧みにキスと仲好しになって、段だん話し合ってみると、別に怪しいところもないばかりか仲なか叮嚀親切な、応揚な人物だ。すっかり友達になる。いつも町の珈琲店で話し込んでいる。リットマンと三人でキスの家で歌留多遊びに夜を更かしたりした。それ位いだから、警察のほうでは、もうすこしも疑ってなんかいない。些か変った人物というだけで、ベラ・キスの上に、何事もないツインコタの生活が続いて往く。
一九一四年一月、冬にしては暖い陽が、ツインコタからブダペストへ出る途中のアカシアの森を照らしている。町から半哩ほど離れた淋しいところである。素晴らしいなりをしたベラ・キスが見事な毛皮の外套を着た若い女と、親しそうに歩いていた。これを見た者があって、細君に捨てられて新しい恋人が出来たのだろうと、またゴシップになった。が、その時一度きりで二人の間に交際が続いている様子もなかった。他に誰もその女を見た人はない。ちょっとブダペストから来て、一日キスと森を散歩しただけのことだろう――町の人が噂し合っているうちに、一月程して、リットマンが、ツインコタから四哩、Bakosfalva へ行く道で、身知らぬ女と腕を組んで森を歩いているキスの