일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

つつある船を、自船と同じ位いの大きさの、精々五、六千噸の貨物船だと思った。数時間後、タイタニックが沈没の際、サイド・ランプが高く持上ったのを、ストウンとギブスンは船が遠ざかって往くのだと視察したと同じように、大洋の気層は魔術的に働き、時として人の視覚に飛んでもない誤りを生ぜしめ易い。グロウヴスは其船を有名なタイタニックとは知らず、只興をもって眺めているうちに、交替時間の少し前、十一時四十分――タイタニックが氷山と衝突した瞬間――鳥渡甲板の燈が消えたように思ったが、それを見ても彼は、単に当番以外の者が寝に就いたので消燈したのだろうと別に気に留めなかった。

が、何という乱暴な、挙動不審な船だろう――グロウヴスの頭には、軽い意味でそんな疑問が沸いていたので、交替時間がきて、ストウンとギブスンに見張を譲って船橋を降りると同時に彼は、個人的な、心持ちから、其の「変な船」の正体を調べてみる気になった。しかし、無電技師のエヴァンスは、十一時三十分に既に眠りについている。燈火信号には遠過ぎる――両船の距離は八乃至十哩だったろうと言われている――し、直接その船に訊き合わせるためには何うしてもエヴァンス技師を起して無電を発せしめるより他に方法はない。