일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

この、暗い甲板に居残って雑談に耽っていた人々は、エドワルド氏とジャネット夫人、デュポン船長、狩猟家として又マタンの寄稿家として知られたシャルル・キュヴァリエ少将、保険会社の重役で、エドワルド氏と同じように物識りで聞えた老モッファ氏、巴里聖ノウレ街の大きな洋服屋さんポウル・フェラル、そのほかソルボンヌの経済学教授デニュウ博士がいた。それらの夫人達も交って晩餐前から話しが続いていたが、食後銘めいの甲板椅子へ帰った時、先刻デュポン船長が、ジャネット夫人の提案に反対して、闇夜の中流に錨一つで漂うのは危険だと言ったことが、また誰の口からともなく持出されて、新しく論議された。そして、これから発足して、何時の間にか人々は歴史的に有名な海上遭難とか、海の不思議とか言ったようなことを話題に、何しろ仏蘭西一流の博識家揃いなので、次ぎから次ぎと色々な実例や物語が展開されて、それは、伝説に富むこのライン河上の納涼にふさわしい、怪異的な、興深い座談会の観を呈し出していた。

が、この特定の夜に、この特定の一団が、この特定の話題に就いて、そんなに熱心に語り合った、語り合わなければならなかったということは、その直ぐ後に起った事件を考え合わせると、これこそ実に怪奇、正に怪奇以上であると言わなければならない。