후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
絵のお上手な殿下である。お見事なお出来栄えだ。成程支那からバダヴィア、ケエプ・タウン、聖ヘレナと、荒くれ男の乗り込んだ奴隷買いの軍船の通って来たあとが一眼に判って、今更ながら恐れ多い限りであった。
いまは、いやが上に有名にならせられたカラブウ内親王殿下だ。英吉利じゅう誰知らないものもない。地理学者、科学者、言語学者などが、この珍らしい御生国の状況をおたずね申そうと、踵を接してノウルパアクに集まって来る。何よりも専門家のあいだに問題になったのは、殿下の御麗筆になるその不可思議きわまる書体だった。
ウオロウル家では、失礼のないようにと万端の注意を怠らない。キャラコと色糸を献上すると、殿下はにっこり御笑納になって、お手ずから本国風のお召物をお縫い上げになった。姫君らしい、淑やかで威厳のある御着衣である。色の組合わせお美しいお胴着、縫いのあるお紐、渦巻模様のお裾、レイスの縁、ただ何とおすすめ申上げても、お靴下はお召しにならない。ノウ・ストッキングの元祖である。平らな木の底のついた革草鞋をおはきになって、初めての謁見者には羅物でお顔をかくしてお会い遊ばす。