후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
地面を嗅ぐように其の二条の線を追って行くと、一哩程して、小径が別れてT字形になっているところへ出た。見ると、自動車は、小径へ這入ろうとして一度そっちへ鼻を向けたが、深い泥濘に辟易して、諦めて背行したらしい形跡が、歴然と看取出来るのである。何しにそんな、先に人家のありそうもない、野中の畦路のような個所へ乗り入れようとしたのか――追跡者二人は、ぼんやり顔を見合わせて停ち止まっていた。あたりは蕭条たる冬枯れの景色である。此処らで一時車を降りて、徒歩で何方へ行ったものにしろ、何となくこの辺が臭いのだ。マッカアセイとグリイスンが手分けしてそこらを探し廻ると、スタンレイ街道を小半町先へ行った地点に、明らかに轍が泥へ填まり込んで大分自動車の※(「足へん+宛」、第3水準1-92-36)いたあとが読める。既に午後二時半になっていた。ブレント入江からマウント・モウリス方面の捜索で、散々貴重な時間を空費したのだが、このタイアの跡から判定すると、誘拐自動車は今の先ここを通って、まだ左程遠くへは行っていないように観察される。一刻の猶予もならない焦慮がこみ上げて来て、グリイスンとマッカアセイは、当てもなく走り出したい気持ちだった。