후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
幾らここだけの夢物語でも、あんまり真に迫っているんで、名前だけはいえない」
斯う言ってロスリッジは口を噤んだ。
夢――信じられない程不神聖な、非人間的にまで狂暴な悪夢の主人公に、かれは、日頃から敬愛している一知友の顔を驚く可き如実さに於て見たのだ。
話しは再び翌一月十五日の日曜日、オウオソ町の基督教会に返る。
質朴な、信心深い田舎町の人々である。
日常生活も、宗教も、保守そのもののような、小さな社会だった。
頑固な程はっきりした正邪の区別が、彼等の有つ観念のすべてだ。父や祖父の信仰をその儘受け継いで、何らの疑点も懐かないばかりか、外部の世間とは自ら断ち切ったようにあらゆる風潮に眼を閉じ、耳を塞いでいるのが、この米国中西部の小都会の市民である。狭小で、善良なたましいが、オウオソ町基督教会のメンバア達だった。
何時もなら、平和過ぎる程平和な亜米利加の田園の日曜日風景である。教会の鐘が、乾いた音を振り撒く。牧師は、この少女殺しを演材に説教して、憐れむ可き罪人が一刻も早く神と人の裁きに就き、この好ましくない騒擾が州から除かれ、女児を持つ親という親の心が安んじられるように――と、会衆と一緒に跪坐いて祈る。