후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
見ていた者があるのだ。が、荷物は預けっ放しになって、誰も受取りに来なかった。
細君のジャンヌ・ドュモラルの方が徐そろ折れて来て、
「申上げます。実は、其の晩うちの人は、銀時計と血の附いた着物を持って、晩くなって帰宅って来ました。私に着物を渡して、洗濯しろと言いますから、何うしたんだよと訊きますと、例もの面倒臭そうな口調で、なあに、今其処のモンマンの森で女を一人殺して来た。これから引返して一寸埋めて来る。そう言って、鍬を担いで出て行きましたが、翌る日駅に預けてある女の荷物を取りに行くと申しますから、それは危険い、止したが宜いと言って停めたので御座います」
この陳述を確かめる為に、七月三十一日、現場の検証となった。夫婦を引いて、警官の一隊がモンマンの森へ出張する。この鬼夫婦を見ようと言うので、近郷近在から大層な人出、まるで競馬かお祭礼みたいに物売りの店が立った。仏蘭西らしいナンセンスだった。
森中捜し廻ったが、何ら発見されない。ドュモラル夫人は、何処へ屍体を埋めたか知らないのだし、ドュモラルは、何と小突き廻されても、魚のように黙りこくっている。やっと潅木の間に塚のようになっている個処を発見して、鳥渡鍬を入れて試ると、直ぐ白い骨が出て来た。