후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
その中から、血を吸って重い脱脂綿の塊が、半焼けの儘出て来て、これがこの家の壁が沈黙の裡に目撃した事実を最も雄弁に、如実に物語っていると思われた。
家中、何の部屋にも、到るところに煙草の吸殻が転がっている。赤封印―― Red Seal という巻煙草だ。煙草盆、皿、ペン置き、コップ、床からストウヴの中まで、どこから何処までこの煙草だらけである。数百本の吸い殻だった。その他、机の端や窓枠や、絨毯の上などに、火のついたシガレットを置き放したり落したりした真新しい焼け跡が、彼処にも此処にも点々として残っている。近く何者かがこの家で、神経的な、焦慮と不安に駆られた時間を持ったに相違ないのだ。台所へ通ずる廊下の隅に、女の靴が一足置きざりになっていた。
ジュエル鑑識課長は、家具、ドアの把手など、室内の凡ゆる滑面に指紋を求めたが、多少は現れても、写真にする程形の完全な、明瞭なものは出なかった。二階の寝室を調べると、一対の寝台の一つが、無くなっている。これは、問題の非合法手術が其の上で行われたであろうから、この、二つ揃っているべき筈のが紛失している寝台は、この際、「血のベッド」