후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
やはり、その部屋に漂っている悪霊の雰囲気が、そこに眠っている者の意思を捉えて、死へまで導くものであろうということになった。二、三の新聞は、最も首肯され得る適当な説明を募って懸賞金を掲げたりして、巴里は勿論、全仏蘭西からもう大陸のセンセイションになっていた。今までは、近処の人のほか知る者もなかったロウモン街のオテル・ダムステルダムが、一躍巴里中の視線を集めて、その当座、巴里の話題といえば、この自殺室のことで持切りだった。広告にはなったが、有名になればなるほど泊る人はばったりなくなって、商売は上ったりである。マダム・セレスティンは泣きの涙、ただ焦慮するだけで、事件が霊界と密接な関係があるだけに、こればかりは何うにも人気の収拾がつかない。折から交霊学とか霊界通信とかいうことが盛んな時だったので、その方面の色いろな研究者や巫女のような連中が、続々現場のアムステルダム・ホテル十四号室へ押し掛けてそこに魔誤まごしているはずの幽霊を相手に会話をしてみようと試みたが、いうまでもなく、いずれも失敗に終って、一人として、この神秘――その真相に近づき得た者はなかった。