후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
三国志流にいえば旌旗林の如く風に飜って喊声天地に震うというような凄まじい勢いだった。ツマリ『我楽多文庫』は硯友社の名題披露の初舞台で、その艶っぽい花やかな元禄張の芸風を示した顔見世狂言は『新著百種』であった。硯友社の基礎はこの『新著百種』で固められた。
『新著百種』について憶出されるは薄倖の作家北村三唖である。三唖は土佐の生れで、現内閣のバリバリで時めいてる仙石貢の親戚である。随って土佐出身の名士には親昵があったが、文人特有の狷介と懶惰とズボラが累をなして同郷の先輩に近づかず、硯友社に投じて紅葉の庇護の下に『新著百種』の一冊として『石倉新五左衛門』を発表した。
甘ッたるい恋物語で食もたれしている処へ三唖の人を茶にする三馬式の軽い滑稽は餅菓子のあとへ塩煎餅を出したようなもので、三唖の処女作はかなりに受けた。この初陣の功名に乗じて続いて硯友社の諸豪と轡を駢べて二作三作と発表したなら三唖もまた必ず相当の名を成して操觚の位置を固めたであろうが、性来の狷介と懶惰とズボラとが文壇にも累をなし、その上に硯友社からは新参者として外様扱いされ、紅葉にも余り気に入らないで引立てられなかった。