후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
て見たら新聞通信員を踏台として私設大使を任ずる心持であったろう。が、二葉亭の頭は活きた舞台に立つには余りに繊細煩瑣に過ぎていた。北京に放浪して親友川島浪速の片腕となって亜細亜の経綸を策した時代は恐らく一生の中の得意の絶頂であったろうが、余りに潔癖過ぎ詩人過ぎて、さしたる衝突もないのに僚友の引留むるを振払って帰朝してしまった。川島は満洲朝の滅亡と共に雄図蹉し、近くは直隷軍の惨敗の結果が宣統帝の尊号褫奪宮城明渡しとなって、時事日に非なりの感に堪えないで腕を扼しているだろうが、依然信州の山河に盤踞して嵎を負うの虎の如くに恐れられておる。渠は実に当世に珍らしい三国志的人物であるが、渠と義を結んで漢の天下を復する計を立つるには二葉亭は余りに近代的思想を持ち過ぎていた。シカモ近代人となるにはまた余りに古風な国士的風懐があり過ぎていた。この鳥にも獣にもドッチにもなり切る事が出来ない性格の矛盾が何をするにも二葉亭のキャリヤの障碍となった。
二葉亭と交際した二十年間、或る時は殆んど毎日往来した。終日あるいは夜を徹して語り明かした事もあった。が、お互いの打明けた談合の外は話題はイツデモ政治談や対外策、人生問題や社会問題に限られて滅多に文学に触れなかった。