후리가나로 읽는 일본 고전
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はたもとたいくつおとこ
旗本退屈男
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 旗本退屈男(はたもとたいくつおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 240,656자 · 478화면
先廻りしろッ、先廻りしろッ、先廻りしてひと泡吹かせろッ」
謀し合わせて、千両箱の行列は、小者達もろとも向うにやりすごしておいてから、気色ばみつつ退屈男のあとを追いかけました。無論おおよその察しをつけたに違いない。何の目的を抱いて所司代番所を目ざしているか、退屈男の底気味わるく落ち付き払った始終の容子から、さてはと察しがついたればこそ、目色を替えて追いかけ、色めき立って必死に先廻りしようとしたに違いないのです。けれども、わが早乙女主水之介は、カンカラと大きく打ち笑ったままでした。
「わはははは、ちと肝が冷えて参ったようじゃな。もそッと走れ、もそッと走れッ。程よく腹がすいてよかろうぞ。もそッと走れ、もそッと走れッ」
笑いはやしつつ、心持よげにゆったりと駕籠を打たせました。よし察しをつけて所司代詰所に先廻りしながら、役侍の威厳を楯に笑止な刄向い立てしようとも、その身にはより以上にすばらしい千二百石直参お旗本の天下御免なる威厳があるのです。それで不足ならば、これまた天下御免なるあの胆力で行くのだ。それでも足りずば篠崎流折紙つきの縦横無尽なる軍学智略で行くのだ。