후리가나로 읽는 일본 고전
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
賀川 豊彦의 空中征服(くうちゅうせいふく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,687자 · 215화면
やれ御大典じゃ、やれ凱旋踊りじゃと、騒いでいる時はよかったが、戦争がすんで、大正九年の桜が散った後は、北浜も、めっきり淋れ込んでしまった。
おまけに、やれ社会改造じゃ、資本主義打破じゃという声が大きくなると、ますます人気が悪くなって、商売も面白く出来ない。それに女侠客の連中が演説をする時代になると何だか世界が引っ繰返るような気がして、少しも面白くない。
娘子軍の「赤ン坊を救え」のあった翌日はまた北浜は大暴落で、愛国銀行が潰れたという号外で、仲買人は青菜に塩のような顔をしている。
北浜の常得意である安治川舟三はとくにその日の打撃がはなはだしかった。北九州の鉱業会社の株はその日の暴落で三文の価値もないことになった。
彼は仲買人の電話を信ずることが出来なかった。三度、四度電話をかけてみた。そして五度目に電話をかけようと思うたが、あまり心配なものだから、自分手に北浜まで出かけて行った。そして、自分の持株の相場を見てみた。なるほど仲買人の言うことは、少しも間違っていない。しかし、どうしてもそれを信ずることが出来ない。目を三度、四度擦って見たが同じことであった。