후리가나로 읽는 일본 고전
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
賀川 豊彦의 空中征服(くうちゅうせいふく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,687자 · 215화면
、坑夫に金を借して高利を取ることを商売にして小金を溜め、三十を越すか越さぬかに早や狸堀の炭田を四つ五つも持つようになった。金の回りがよいと品行はその反対に悪くなり、だんだん関係する女が多くなったので、友人の忠告に従って、若松の大親分の親類の娘を嫁に貰うたのが、菊子の母であった。
それでも、不品行は直らなかった。博多の芸者、直方の芸者のうちで、安治川の手をかけぬものはないと言われたほど豪奢な遊び方をした。ちょうど日露戦争後の好景気に、彼は一躍戦争成金になり、一角の実業家として、本店を大阪に移すことになったのであった。
その後も、ますます運がよく、なすこと、することが一々当り、彼は数百万円の金を自由に動かすことが出来る身分となり、市会議員にも当選する、市参事会員にもなるといった調子で、彼は市政のタマニー派として、ようやく社会の耳目をひくようになったのである。
しかし、彼の財源はやはり北九州の炭坑にあったものだから、石炭の売れない時には、彼はいつも悲観していた。一トン四円くらいにしかつかぬ石炭を大阪でそれを四、五倍も高く、売りつけた欧州戦争時代も過ぎ、石炭の需要がメッキリ減退し、採炭量は減る、賃銀は下がらぬ不景気時代に、彼はさらに炭田を買いひろめる計画を立て、愛国銀行から百五十万円の出資を受けて、北九州鉱業株式会社