후리가나로 읽는 일본 고전
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ていそうもんどう
貞操問答
菊池 寛
菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면
ベイカリの帰りには、森に入ってからではあったけれども、軽井沢特有の雷雨に会ってしまった。小太郎と祥子とは、それをまた、面白がって走り廻ったので、ビショ濡れになった。
別荘の前の道まで、走りぬけると、女中が傘を二本持って迎いに来ていた。
女中は、準之助氏に傘を渡しながら、
「あの奥さまが、先刻お着きになりました。」といった。
準之助氏は、不意の知らせにいささか驚いたらしかったが、すぐ常態に返って、
「駅へ誰も迎いに出なかったのかい。」と、尋ねた。
「はあ、お電話も下さらないものですから……」と、女中は弁解した。
新子は、今しがたの雷が、まだ空に鳴りつづけているような不安を感じた。
「ママのお土産なんだろう。」
さすがに、兄妹は母来ると知ると、新子のさし出した傘にはいろうともせず、小降りながら、まだふりつづいている白雨中を、門の中にかけこんでしまった。
主人と二人並んで門をはいるのが、新子は何となく気が引けた。
主人は玄関から、新子は内玄関の方から、家へはいった。
濡れた衣類を着かえて、夫人のところへご挨拶に出ようと思って、自分の部屋の扉を開けてみて、新子はハッとした。