후리가나로 읽는 일본 고전
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ていそうもんどう
貞操問答
菊池 寛
菊池 寛의 貞操問答(ていそうもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,240자 · 399화면
熔岩の道は、だんだん爪先上りになり、やがてまた谷のような、くぼみの所まで出ると、夫人は手綱をしめて馬を控えた。
「下りてご覧になりますか。」黒鹿毛に乗っている青年は、後から声をかけた。夫人はかむりを振った。
「貴君こそ疲れたのじゃない? 弱虫ね。」
「ご冗談を! 僕は学習院にいたとき、これで伊豆半島一周の遠乗りをしましたよ。」
青年の盛んな答えを、嬉しそうな笑顔で受けて、夫人は馬を立て直すと、やや早い馳走で走り出した。
荒涼たる焼石の原から、柔かい緑の丘へ、二頭の馬はたてがみで高原の涼風を切る。
夫人は昵懇らしい百姓家に、馬を預け飼料をやるように頼むと、鞭をステッキのように持ったまま青年と並んでグリーン・ホテルへ行く坂道を歩き出した。
「逸郎さん、貴君、当分宿って行くでしょう。」
「当分って、二、三日のつもりですよ。」
「お家へ電話で断ればいいじゃないの。貴君は、いつまでも子供ね。」
足下に、山々にかこまれた広い平原が見え出した。
健康な男性美に富んだ青年は、立ち止まって、大きい呼吸をして、
「いいなあ!」と歎じながら、
「なぜ、前川さんを無理にもお誘いしなかったんですか。