후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
三上 於菟吉의 雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,083자 · 673화면
九
「恐れ入りまする――かかる痴かしきすがたを御覧に入れまして――」
と、詫び入るように言うと、
「まず、立ちなさい。さ、立ちなさい」
と、手を取るようにして、老師は、じっと見下ろしたが、
「さるにても、そなたは、今宵は、恒ならず事を急いているように思われるな。水、到って渠なる――の象には遠い遠い。悪しゅうはせぬ。わしのかくれ家までまいるがよい」
九
雪之丞は、老師のそうした言葉にも拘らず、すぐに後方に従うことがためらわれた。もうしばし、この杜かげに待ち受けていさえすれば、仇敵二人を、まとめて始末することが出来るのに――と、思うとこの場を去るのが、のこり惜しくてならぬのだった。
しかし、孤軒老師は、恒になくいかめしく言った。
「これ、わしと一緒にまいれと申すに――」
「は、はい」
今はやむなく、雪之丞は、星の高い闇空の下を、導かれるままに跟いて行った。
孤軒は、ひと言も、口を利かなかった。雪之丞も黙ったままだ。二人は枯葉が踏むたびに乾いた音を立てる森下路をしばし歩いた。
やがて、大きな松が、ひと本、黒く枝をひろげたのが見えるあたりの、生け垣の、小家の前まで来ると、老人は、枝折戸を外からあけてはいる。