후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
三上 於菟吉의 雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,083자 · 673화면
と、広海屋は、腕を組んで、伏目をつかって、
「この広海屋が、男なら、上方西国の手持ちの米を、思い切って東に呼び、江戸市中の米価を引き下げ一時の損をして、未来の得を取るべきだ――と、つまりはそんなことをいわれていたのだな?」
「いかにも左様で――その暁には、上つ方のお覚えよくなるは勿論、江戸の町人で、あなたさまに頭のあがるものもなくなるであろうに――と、まで仰せになりましたが――」
「ううむ、成るほどなあ、御もっともなお言葉だ。太夫、ほんにいいことを、耳に入れてくれましたな。だが、ここに、さりとて、その言葉を、すぐにお受けするわけにならぬ義理もあるので――」
と、広海屋は、考え込みながら、
「そなたも知る、長崎屋、あれが、中々、目から鼻に抜ける儲け師、東の不作と見て、これからますます騰貴すると見込みをつけ、今になって、買入れ、仕込みをいそいでいるのじゃ。そのために、まず、全力を集めていると言ってもよいので、ここへ、西から廉い米が、大水のように押して来たら、あの人の見込みは、ずんとはずれ、飛んだことになるであろう――そんなわけで、実はわしも手持ちの米を、あの人達の方へ少しずつまわして、利を刎ねて行こうと考えているわけなのだが――しかし、損して得とれ――との、そのお武家方のお考えは、あっぱれな名案だ」